今日は生憎の雨。
雨が降る中で俺は出版社で打ち合わせ。
もちろん雨に濡れるわけじゃないけど人間の心理としては、雨が憂鬱。
早く終わって欲しい。
「それではこれでよろしいですか？」
「はい、毎回毎回ありがとうございます。」
「止めてくださいよ、先生。我々こそ先生に感謝しているんですから。あー帰りはうちの者に車で送らせますから。」
「いえ、いいんです。このあと用事がありますので。」
用事なんて何もないけど雨の日に外を歩くのは珍しいからたまにはいいかな。
ミリオンセラー作家なんて言われてるくらいだから、普段の移動は車だし雨の日は特にそう。
あくまでも気分。
そう、その日たまたま歩いて帰った。
