「…………懐かしいな。」



小さく呟いたのは10年後の青年である藤崎雪兎。




YUKITOと聞けば誰でも知っている有名人だ。

恋愛小説が流行るこの現代の最先端と言われる。



様々な物に機械を取り入れ人間の心が失われていく時代に人々は空想で心を求める。



なーんてよくテレビで紹介されてるよ。


まあ、実際は違うけどね。



俺は愛は信じないし恋はしない。


そんな口約束は要らない。



サラリーマンが仕事するように俺も単なる仕事として書いてるだけ。