「誰のですか?」
「私の大事なお客さんよ。私のために写真を撮ってきてくれては色々な話を聞かせてくれるのよ。」
「そうなんですか。」
「そう、それが私の今の楽しみなの…」
おばあちゃんは少し涙目で呟いた。
その言葉の意味を理解するのに時間はかからなかった。
それは、おばあちゃんの足が悪いということが二回しか会ったことのない僕にでも分かったからだ。
けど、このときのおばあちゃんの本当の涙の理由を知ることになるのはまだ先の話…
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