「なぜ、そんなに上手なのに?」



「………。」



「あ〜あ、せっかく和也が買ってくれたのにな。」



そう言って、ギターを取り出しジャラ〜ンと爪弾いた。




「このギターをどうするかは彩夏が感じたようにすればいいから。」



そう言って、彩夏にギターを手渡した。



きっと、潰れてしまったギターに思い入れがあったのだろう…



けど、



何もしてあげられない僕は自分に腹が立った。