「なぁ、この間、言ってた焼き肉屋に連れてってくれよ?」



和也は思い出したかのように言う。



「…あぁ、ぱーっと食べに行くか?」



「あぁ、ぱーっとな♪」



和也を元気づけようと明るく振る舞った。



見た感じ、思っていたほど落ち込んでいなかった。



かといって、空元気を装っているという様子でもなかった。



よかった。



僕は安堵の表情を浮かべた。