「いいの?」



「あぁ。駿にも幸せになってほしいんだ♪」



「でも、やっぱり…」



「いいんだって、ほら!」



そう言って、袋を僕の胸にあてた。



「…ありがとう、和也ってほんとにいいやつだな。」



「今頃気づいたのかよ♪」



人差し指で鼻をすする和也。



「あっ、でも、いつか駿のおごりで連れてけよー!」



「なんだよ、それー♪」



僕たちは笑い合い、朝ご飯のおにぎりを仲良くかじりだした。