前は健の事が好きだったこと。

健に告白したけど、ダメだったこと。

健は誰かに第二ボタンを上げていたこと。

あたしは、瑞希と愛加に全部話した。

「そうだったんだぁ・・・」
瑞希も愛加も、今では想像もつかないことに戸惑っているようだった。

「彩はさぁ、今でも健の事が好きなの?」
瑞希がそう聞いてきた。

「中学に入ったばかりのころは引きずってたけど、今はもう吹っ切れた。でも・・・無理やり忘れようとしてるだけで、もしかしたら心のどこかじゃぁ健のことを思ってるのかもしれない・・・」

自分でも、自分の正直な気持ちが分からない・・・

「明日はさぁ、やっぱり健と彩はいっしょにしようよ!」
愛加が明るくそう言う。

「そうだね☆」
瑞希もそう言う。

「うん!」
あたしもうなずいた。