「俺もだよ!お前なんて、幼なじみだろ?」
その言葉があたしに重くのしかかった。

「ってか、第二ボタンもらってくれる人なんかいたんだぁ。変な趣味してるよね~誰、誰?幼なじみとして、お礼でもしてきてあげようか?」
あたしは、無理して笑いながらそういった。

「・・・いいだろ!誰でも!」
健の怒ったような言い方にびっくりした。

「何?そんなに怒って」

「別に怒ってなんかないし・・・」

「ってかさぁ、やっぱ健ってバカだよね。小学校の卒業式に中学校の制服着て。しかも、第二ボタンあげちゃうなんて~健って、先のこと考えてないんだよね~」

「うるせぇな」

「和也待ってるんでしょ??早く行こうよ!」
あたしはこれ以上、健の前にたっていることができなくなって走っていった。

「早く行こうぜっ」
健もそう言ってあたしを追い越して走っていった。

健の後ろ姿を見ながらあたしは思った。

何であたしと健は、幼なじみなの??

やっぱ健はあたしになんか興味がないんだね・・・

あたしの目からは一粒の涙がこぼれた。