「そうなの？」

「健二はあたしのこと思ってくれてるんだけどね、好きでもないのに、健二と手つないだり、付き合ったりしてなんか健二のこと裏切ってるみたいでなんか悩んでるんだよね」

「そっか・・・それは、健二君がかわいそうだと思う・・・」

「彩には悪いけど、あたしも・・・」
二人の意見は、あたしのおもっていたとうりだった。

「だよね・・・」
あたしのなかで心が揺れた。

「ならさぁ、健がいるじゃん！」
瑞希が明るい話をするようにいった。

「健！？健は眼中にないしぃ～」

「なんでぇ、彩と健って仲いいじゃん！ねぇ、愛加？」
瑞希が愛加にそうふった。

「うん。もしかして健君も彩のこと好きだったりしてぇ～」
愛加も、笑いながらそういった。


健はありえないよ・・・

健は・・・

「あのね、あたし・・・」
あたしは二人に話し始めた。