「それくらいあたしは知ってたし!っえっと、ジョークだよ!」
あたしは、恥ずかしくなって言い訳をした。

「俺もそれくらい知ってたし!彩が、牛肉なんて言ってたから話にのってやったんだよ!なぁ、和也」

「なにそれぇ、健だって知らなかったジャン!ねぇ、和也?」
あたしは、何かと和也に同情してもらおうとする。

和也は、少し考えてこういった。
「彩も健も、2人ともおんなじだよ。似たもんどうし!」

「「はぁ!」」

「ほら、二人の声がはもった♪」
瑞希が笑いながらそう言う。

「健と一緒にしないでよ」

「彩と一緒にすんなよ!」

ジンギスカンごときでむきになっているあたしたちのところに先生が来た。

「ジンギスカンで何言い合いすることがあるんだ?くわねぇんなら、わしがもらうぞ」
そう言って先生が箸を伸ばした。

「「食べます、食べます!」」

「また、はもった」
今度は、優がそういった。