「俺は、彩と離れてもおまえのお兄ちゃんだから。離れても兄弟だからな」
そう言ってお兄ちゃんは笑った。

「うん・・・」
そうしか言う言葉がなかった。

あたしは自分の部屋のかえって悩んだ。

決断しないといけないんだ・・・

一緒ってわけにはもういかないんだ・・・

お兄ちゃんの言ってたとおりお父さんについていった方がお金の心配はない。
でも、お母さんを1人にすることができなかった。

そして、お父さんのことを許すこともできなかった・・・

お母さんの方につくと、お母さんには苦労させてしまう。

どっちをとればいいのか決めることができなかった。