走り続けたあたしがついた場所は、家族でよく遊んだ公園だった。

この公園でキャッチボールをしたり、鬼ごっこをしたり楽しい時間を過ごした・・・

けど、もうそんな時間を過ごすことはできない・・・

そんなことを思うとまた涙があふれてきた。

「何で、何でなの・・・」
そうつぶやきながらあたしは泣いた。

1人で泣き続けた。

涙でこの気持ちを洗い流すかのように・・・

それと同時に、お父さんに言った言葉の後悔があふれてきた。

浮気をしたことにはかわりはないけど、あたしのことを今まで育ててきたことにもかわりはない。