「だって、もし彼女ができたらあたしたちとWデートできるし、一人だけ付き合ってない健のことバカにできるじゃん!」

「いいじゃんそれ」
あたしがかずやが笑いながら言うと、

「なんだよそれ!」
健がおこってあたしたちのことを追いかけた。

こんなに笑いながら過ごしている毎日だけど、あたしは受験でこんなに3人で笑ってられる時間が消えていくことに、少し不安を感じていた。

そうこうしながらあたしたちは駅に着いた。

「イチャつくなよ」
そう言って、健と和也はあたしを置いて行ってしまった。。

2年生の冬からあたしに彼氏ができて、いつも3人で通っていた学校への道が減った。

それは、駅であたしが彼氏のことを待つからだった

通勤ラッシュの駅のホームの中にあたしに手を振る姿が見えた。