次の日は、あたしとお兄ちゃんは学校を休んで病院に向かった。

病室にはいると、お父さんと目を覚ましたお母さんがいた。

「お母さん!」
そう言ってあたしはお母さんに抱きついた。

「心配かけてゴメンね」
そう言いながらお母さんは笑った。

「2人とも大事な話があるから、そこに座れ」
お父さんはそう言いながら病室のドアを閉めた。  

あたしはすべてを悟った。

この時が来てしまった・・・

「お母さんは今日で家に帰れる。でも、おまえたちも薄々分かってたと思うが、俺とお母さんは一緒に暮らすことができなくなった・・・」
うつむくお母さん。あたしもうつむいてお父さんの話を聞いている。