あたしとお兄ちゃんのいすに腰掛けた。

「お父さんは?」
あたしはためらいながらも、和也のお母さんにそう聞いた。

「連絡したんだけどね、忙しくて明日にならないとこれないって・・・」
ため息をつきながら和也のお母さんはそう言った。

「おばさんは知ってるんですよね、うちのこと?」

「えぇ、美佐子から聞いてたから・・・」


和也のお母さんはそれ以上は話さなかった。

あたしたちはお母さんのそばにずっといたけど、目を覚まさなかった。

外はもう暗くなり、あたしたちは和也のお母さんの車に乗って家に帰った。

あたしの心の中には、不安がつもって重たい気持ちだった・・・