あたしの中には、最悪の場合・・・そんなのことがでてきて、また涙がこぼれた。

「彩、泣くな!まだどんな状態かよく分からないから!」
それから、タクシーの中に沈黙が流れたまま病院に着いた。


ロビーにはいると、和也のお母さんがあたしたちを病室に連れていった。
病室にはいると、ベットの上でお母さんが寝ている。

「お母さん!」
あたしはそう言ってそばに駆け寄った。

「彩ちゃん、命に別状はないって。ストレスからの疲労だってお医者さんがいってた」

「よかったぁ・・・」
あたしとお兄ちゃんは同じ言葉を言った。

「まだ、もう少し寝たままだけど大丈夫だって」
そう言って和也のお母さんはいすに腰掛けた。