「ごめんなさ・・・」
驚いた顔でこっちを見てるのは、和也だった。

「健が彩の手を引っ張って走っていくのが見えて・・・泣いてる?」

「和也ぁ・・・」

「そう言ってあたしはその場に座り込んでしまった」

「どうした?」
そう言いながらあたしのことを起こしてくれる和也。

「あのね、あたし・・・」
話し出そうとしたとき、
「彩~」
瑞希があたしのことを捜しに来た。

和也と一緒にいるあたしを見て

「あっごめん。彩のお兄ちゃんが学校に来てるよ。何かお母さんがって・・・」その言葉を聞いた瞬間あたしは、走り出した。