あたしは、布団をかぶって思った。

このまま幸せな家族でありますように・・・・

バラバラになりませんように・・・

あたしは、いやな予感がしてならなかった。

あたしの頭の中に、3文字の言葉がよぎった。

『離婚』

あたしは、その言葉をかき消すかのように布団を頭までかぶって眠りについた。

お父さんはそれっきり、朝にならないと帰ってこなかった。


あたしは、後になって気づいた。

この時にはもう、この家族が幸せではなかったことに・・・