「何いってんのぉ?もぅ、健はいっつも急に意味わかんないこと言い出すんだから」

そう言いながら、内心健に話を聞いてほしかった。

お父さんのこと、聞いてほしかった。

けど、あたしの中の何かが引き留めた。


「まぁ、俺の勘違いだな」

「そうだよ~新学期で超ハッピーだし!」

「そっかぁ、まぁ、なにかあったら俺に話せよ!」


「頼りないから、和也に話すよ」

「なんだよ。俺のどこが頼りねぇんだよ?」

「うーん、全部♪」
そう言ってあたしは笑った。


あれ?なんでだろ?

健と話してたら自然に笑える。