健が綾乃に気があること。

健とはずっと一緒にいたからそれくらいのことは分かるんだ。

「そうでしょ?」

「何いってんだよ」

赤くなる健。

「照れるなってぇ~何年一緒にいると思ってんの!」
そう言ってあたしは健の背中をたたいて笑った。

素振りをやめてあたしの隣に座った健。

「なぁ彩。おまえ、何かあった?」

「えっ?」
健の言葉に驚いた。

「だってさぁ、さっき俺が向かえに行ったとき何か朝と違うなぁと思ってさ」