「早くしろよっ!」
そう言って、玄関であたしのことをあせらせてたのは健と和也。

「分かってるって!」
そう言って、スカートのひだを治しながら急ぎながら靴をはくあたし。

あたしと健と和也。

親同士が仲がいいのもあって、小さいころからずっと一緒の3人だ。

いろんなことに不器用ながらも何にでもぶつかっていく健。

優しくて女子にすっごいモテてる割には恋愛に興味がなさそうな和也。


この二人があたしのことを家まで迎えに来るのが日課になっている。

「今日から3年かぁ・・・受験だなぁ」

「だよなぁ。受験シ-ズンになるまでにいっぱい遊ぼうなっ!」
和也の言葉に、健はそう言って笑ってる。