「ウェンディ…俺は、お前を反逆者として殺したくない。銃を下ろせ。」



ライルの少し切ない声に、ウェンディは一瞬身じろぐ。



しかし、銃口を下げなかった。



「…そうか。リリー、目を閉じて耳を塞げ。」



ライルは後ろのリリーをちらりと見る。



リリーはその鋭利な瞳に脅えたが頷いて言うことを聞いた。



そして、ライルは一瞬のうちにウェンディに詰め寄る。



ウェンディも死にたくない一心でライルに立ち向かった。



−ガウン!!



大きな銃声が響き、ドサリと人が倒れた。