その頃、昇進したばかりのりゅうは、



夜遅くまで仕事をすることが多かった。



そんな時はメールで謝られたりするんだ。



その日もメールの着うたに、



てっきり、りゅうからだと思って手にした携帯。



だけど目にした画面は、



【なんか今日は悪かったな。絵莉がそっち行っただろ?】



りゅうじゃなくて、エイトからだった。



【絵莉ちゃんと仲良くしなよ☆可愛い彼女でしょ??】



【そりゃムリだな。いろいろあんだよ】



【なんで(?_?)絵莉ちゃん、エイトのこと大好きじゃん♪】



【それは知ってる(笑)】



エイトと、こんな風にメールのやりとりするのは、



どれくらいぶりだろう??



【彼女は大事にしなくちゃダメ!!分かった??】



なんだか途切れることなく送られてくる返信を、



心のどこかで待っている……そんなあたしがいるような気がした。