毎日部活、部活、部活。



空いてる時間は勉強や自主トレ。



サッカー中心の毎日を送るエイト。



一年生で唯一、レギュラーに選ばれたエイトは、



部活の中でも注目される存在になっていった。



と、同時にどんどん少なくなる絵莉ちゃんとの時間。



でも、きっと絵莉ちゃんはいつでもエイトを思っていたんだと思う。



でもエイトはどうだったんだろう……??



嶺雅が産まれて、子育てに追われていたあたしには、



その頃のエイトとの接点がなく、



顔を合わすこともなくなっていた。



なんとなくあたしも、エイトも、



意識的に、そうやってお互いに顔を合わせないようにしていたのかもしれない。



絵莉ちゃんとは曖昧な状態のまま、



月日だけは流れて……。



『突然申し訳ありませんっ……こんにちはっ』



あたしの所に絵莉ちゃんが突然訪ねて来たのは、



そんな時だったと思う。