パパはベットに座り、部屋を見渡した。



『子供だ、子供だと思っていたのに、いつの間にか、レイナも大きくなったんだよな…』



と、独り言のように小さくつぶやき



そして、もう一度あたしを見たパパは、



『レイナ…。今日、お前の彼氏が何を言いにくるのか、パパには分からない。でもな、お前はまだ15歳だ。まだまだ子供だ。世間的にも、パパやママにとってもだ。それは分かるだろう??』



と、言った。



『パパ、何が言いたいの??』



『う……ん。上手くは言えないんだが、今、高校1年生だよな……高校はきちんと卒業してほしいんだ。それは約束出来るよな??』



高校を卒業する……それはあたしにとっても当たり前のような、身近な目標だった。



でも、今はあたしのお腹には赤ちゃんがいる。



赤ちゃんを産むなら、



それは「高校を辞める」ことを選択することを意味する。