あたしの部屋にりゅうが来るのって、



………初めてなんだよね。



りゅうの部屋には数えきれないほど行ってるのに、



なんだか不思議な感じ。



りゅうはシンプルなモノトーン調の家具でまとまった部屋での一人暮らし。



それに比べて、あたしは……って、



ピンク色を基調とした、派手な小物。



家具だって、まとまりもなく平凡すぎるほど普通の部屋。



部屋のイメージまで、なんだか……



りゅうは大人で……あたしは子供。



これは埋めようがない事実なんだと思えてしまう。



そんな気持ちで部屋を片付けていたら、



トントン……。



誰かが、あたしの部屋の扉をノックした。