だって、決めたんだ。 高校に入ったら もう一人の 自分になろうって…。 じゃないなら誰が こんな規定通りの制服を着て瓶底みたいな 眼鏡にお河童のウィッグなんか特注してまで 通う訳がない。 あたしは、そんな事を 思いながら 学校を後にした。 あたしが、こんな格好をして学校へ行こうと 思ったのには 理由がある。