お父さんになる人はどんなんだろ、とか 子連れかな、とか 切れ変わりゆく景色を、車窓から眺めながら そんなことを考えていた。 言葉もなにもない車の中、 バラード系の音楽がかすかに聴こえる。 用もなにもなかったけど、ただケータイの画面を見つめてた。 ただ、お母さんと一緒にいるのを忘れたかった。