どうして名前を知ってる? どうしてお母さんを知ってる? この雰囲気、 ──・・・どこか懐かしくて どこか、……憎らしくて。 「…だから、」 少年は再び口を開いた。 「次は、後悔しないで」 その言葉を聞いたと同時に、 白い世界が薄れていく。 最後に聞こえたのは 「…サヨナラ、涙」 ──・・・待って、 待って、 「……お父さんっ!!」 ──・・・次は後悔しないで。