────── 長い長い、時間が経った。 目を開けたら、前に櫂兄がいることを期待した。 景色がなにも変わってないことを信じた。 ──・・・「……涙」 名前を呼ぶのは、愛しいあの人。 「…………」 ……生きてる? ・