目の前に広がったのは、
あの日見た夢と同じ、


真っ白の世界と、広がる草原と、
切なくて、でも優しい目をした少年だった。




「また来たの?」

彼は少し、怒っているようだった。



「キミはさ、この世界がどんな世界か、わかる?」






──・・・知るわけない。
なにも知らずに、この夢を見てんだから。


「……まあ、いま知らなくてもいつかわかるけどね」





なんでまたこの夢なんだろう。



「いつか…、じゃないか。
       もうすぐだね」













──・・・人の直感は意外と当たるもの。