二人が言った言葉の意味を考えながら、ボーッとしていた。


「……頑張って、ってなんだよ」
クスリと笑う。




それだけで、少し気が軽くなる。


早妃から渡された櫂兄へのプレゼントを見つめた。
櫂兄の誕生日まで、まだ少し時間があったから、黒い袋を大事に、見えないように隠した。






──・・・喜んでくれるかな。


櫂兄の笑顔を、頭の中で描く。






その笑顔がね、大好きなんだよ。









──・・・出来ればね、
その笑顔、


ずっと隣で、見ていたいよ。