自分でわかっているからこその返事で、冷静に対応出来たんだと思う。 いつものようにまずい飯を食べ、今日から始まった注射をし、薬を飲んで。 ──・・・もっぱら病人扱いだ。 「…………」 病室から見える空はキレイだった。 空を見たのは花火以来。 夜空だったけど、花火キレイだった。 花火、で出て来るのは櫂兄。 ここんとこ毎日来てくれてる櫂兄は、何かと気を遣ってくれる。 ──・・・自分が惨めに思えてくるほどに。