「あ、涙おっす」 「……おっす」 ──・・・愁。 あの海から何回か遊んだけど、特になにもなかった。 なにもないことに、すごく安心していた。 いつもと変わらない風景。 早妃は和真と相変わらずノロケてるし、愁は変わらず笑顔で。 だけどちょっと違うのは、さっきから言っている、 体調がよくない。