恐る恐る、赤宮クンを見た。

以外にも赤宮クンは、しっかりと先生を見据えていた。



うわぁ…火花が散ってるよぉ……

そう思いながらも反応をうかがっていると…

赤宮クンが口を開いた。

「へぇ~…びっくりしましたよ。まさか、あの佐伯先生が生徒にこんなコトをするなんて」

『だから何だ。それに、俺の質問にも答えてもらおおうか?…お前は誰だ!?!?」

「あ、俺ですか??俺は、赤宮蓮です。雪村さんたちと同じクラス、つまり、あなたの受け持つ学級の生徒です♪」

『赤宮…蓮?って、まさかあのメガネかけてるガリ勉の?!』





……メガネかけてるんだ。

知らないのも当然か…

って、教師が“ガリ勉”とか言っちゃってもいいワケ!?


「えぇ、そうです」

『ほぉ~…メガネ外すと全然違うなぁ』

「もちろん。だってアレ、一種の変装みたいなモノですから」




…なぜに変装??


『ふ~ん…で、なんでココにいるんだ??』


キタァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!

その質問!!!

絶体絶命のピィ~ンチ!!

…そんな私をよそに、赤宮クンは平然として答えた。

「雪村さんに告白するためですよ」






―――――一瞬にして、その場の空気が固まった。