私たちがコソコソ話していると…






『…………ぇでぇ~…楓ェ~!!お~ぃ!!!!!』

愁志だ♪

「愁志!!」

来てくれたことが嬉しくって、つい、名前で呼んでしまった…

愁志は、綾羽が一緒にいるのを見て、安堵の表情を見せた。

…と思ったら、急にすごく険しい顔をして、小走りで近づいてきた。

―――――かと思うと、うやうやしく私の目の前に片ひざをついて、私の片手をとり、その手の甲にキスをした!!







私はびっくりして、声も出せずにその場で固まっていた。

すると、先生は立ち上がって言った。

『どこに行ってしまわれたのかと…心配しましたよ!?!?楓お嬢様!!』

…アレ??なんか怒ってる??

私の頭の上には“?”が浮かんだ(…と、思う)


「もぉ~、先生ってば!!ヤキモチィ~??…でも、そんな事しちゃったら楓が理解不能になってるよ??」

う~ん…微妙にフォロー??

『いや。まぁ…環はいいとして。お前、誰だ!?』


…あぁ、なるほど。

赤宮クンが一緒にいたからか。

……………え!?!?

私たち、赤宮クンの存在忘れてた!

ヤバい…!!!!!!

バレた!?!?!?!?!?