まっ、まずは何食べるかよね〜。



もちろん、瑠璃は豚だけどね♪



「あのぅ〜」



「はい」



奥からその人はまた出てきた。



いいわぁ。というかあの風邪もこの人と出会うための道しるべだったのかもしれないわ!



まさにこの出会いこそ、運命だわ!



私達は結ばれる運命だったのよ!



「ご注文、お決まりでしょうか」



メモを持ったまま、にこっとその人は笑った。



やばいわよ!完全にそれノックアウトでしょうが!!



「あっじゃあ豚を…」



そう思いながらもこんなに普通に答えられる瑠璃って、やっぱり天才だわ〜。



オッホッホ。







―――ちょっと待て?



瑠璃、いつものくせで豚頼んじゃったじゃないー!!