な、な、な何よこのイケメンはー!!!
驚きすぎて、思わず声に出して言ってしまいそうになった。
前方に立っているのは天使様だった。
いや、ナイトだ!
まるで騎士のような気高さと、優美さが感じられる。
こんな人、地上にいてもいいわけ、神様ー?!!
「―――?」
相手はまだこちらの返事を伺っているようだった。
いけない!瑠璃とした事が!
見とれすぎてしまったわ。
今まで自分以外に見とれた事なんてないものね♪
「あ、一人です」
にっこりと最っ高の笑顔で返した。
さあ男!ときめくがいいわ!
「はい、お一人様ですね。空いたお席にどうぞ」
その店員は最初の笑顔のまま、軽くお辞儀すると中に入っていった。
―――ん?
瑠璃のとびきりキュートな笑顔が効かないんですけど。