「はぁ……それにしても毎日にこう、張りがないのよね」
そう呟きながら、長いため息を吐いた。
考えてみればそうだ。
今はライバルは柊だけれども、どうせ瑠璃が一番なのだ。誰もかなう奴なんていない。
「おまけに男供なんてろくなのがまずいないし」
―――そう、それだ!
自分の呟いた言葉にハッとした。
そうよ、だいたいあの学校、男子のレベルが低いんだわ!
せっかくの瑠璃の美しさを誰に十分に見せればいいわけ?
こんな少女漫画並みに可愛いのに運命の出会いがないなんてあり得ないわよ!!
ちっとは神様も会わせろっての!
「は〜だるいわ」
瑠璃はさっきからあからさまに悪態をついていた。
まあ学校外だし、誰にも見られないんだから大丈夫よ♪