その後というものの、瑠璃は気が気ではなかった。
誰かに見られているような気がして常に注意を払っていた。
もちろん柊を睨む事も忘れずに。
―――まあただの気のせいで、実際は誰も瑠璃の黒い本性など知る由もないわけだが。
お約束のチャイムが鳴って、やっと長い1日が終わった。
その頃には………げっそりしていた。
「う、うう…」
思わず廊下の壁にもたれ掛かる。
「なんて疲れる日なの」
今日一日中ずっと意味のない周囲の目を気にしていたのだから、当然の事だった。
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