物凄いオーラが漂っていたのだろう。それに気付いた智子が遠慮がちに声をかけてきた。
「る、瑠璃ちゃん?あのー……さっきのお腹大丈夫?」
「え゙?」
お腹、ですって?
そうよ、あんの柊ぃい!!
睨みながら振り返ったせいか、声まで低くなってしまい完全に“裏”が出てしまっている。
智子はそれに気づくと怯えた。
―――っは!
またやってしまうわ!
「だ、大丈夫だよー。保健室の先生も大丈夫って言ってたし♪」
切り替えてにっこり笑ったから、多分大丈夫よね。
「そっかあ。よかったね」
案の定、あっちもニコニコしながら答えた。