「ってことで、これが新兵器!『カミレン変身チェンジャー』よ!」


 口にしながら、隊長がどこからか取り出したのはカラフルな五色の腕時計。


 右から赤、青、黒、黄、桃となっている。


 なんだろう・・・分かっているのだけど、分かっているのだけど・・・。


 心が躍ってしまうのは、戦隊の王道を知っているからなのか!


「茂も子供ね・・・。」


 そんな様子を見ながら、恵があきれた声を上げた。


 うぅ~・・・悔しい・・・。


「変身チェンジャーって・・・直訳すると・・・。」


「それは、言っちゃダメ!!! 」


 実君の言葉は隊長の一言によってふさがれた。


「こういうのは、意味よりも、『それっぽさ』が重要なの!!大体、この名前考えるのに、国のお偉いさんたち、3日間もかけて会議したのだからね!」


 確か・・・国会って一回開かれることに、1億前後の予算が必要なんだよな・・・。


 う~ん・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・国の最後が見える・・・・・・・。