「まさか、分からないのか?ブルーは?」


 あ・・・そうですね、すいませんレッド。


「そうですか・・・。それじゃあ、さっそく・・・。」


 青い腕時計を手に取り、右腕に装着する青山こと、カミレンブルー。


 それに続いて、レッド、ピンク、恵、実くんとそれぞれのカラーの腕時計を装着する。


 どうやら、青山がつけるのをじっと待っていたらしい。


 ・・・・・呪いのアイテムじゃないんだから・・・てか、俺は実験台か?


 まぁいいや、とりあえずさっそくボタンを押してみよう。


「まった!」


 青山がボタンを押そうとした瞬間に聞こえる体長の声。


「なんでしょう?」


「いや・・・そのボタン、押すごとに一回150万だから。」


「・・・・・・・・・・・・はい?」


 そんなことを言われれば、青山の指も止まるのも無理はない。


「いや、だから、一回150万なの。」


「・・・・・・・どういうコトでしょう?」


「いやぁ~・・・ほらそのボタン押すとね、いろいろな施設が発動して口には出せないあんな場所や、そんなところが動いて動いて、計150万ぐらいかかっちゃうのよねぇ~。」


 あ~・・・・現実ってそういうものか・・・。


 でも、それじゃあ・・・


「簡単には押せないじゃないですか?」


「だから、30分に一回しか変身しないんでしょ?」


 いや・・・何の話だよ?