記憶の中の君は
綺麗に彩られてる


記憶の中の俺は
上手に切り取られてる




愛し合ったからこその別れ
大切だからこその拒絶

そんな言葉を塗りたくられた
『真っ白な過去』を
美しいと感じるのは



極彩色の現状が目に痛いから



焼け付くまぶたの裏
記憶の中の君は泣いていた



「あなたと一緒に居たいから」







【居たいのに、痛いよ。】








「貴方が好き、好きよ」
「…ごめん。愛してる。」









ごめん、なのに、愛してるなんて。正当化以外の何者でもないのにね。すっぱり言ってやればいいよ。相手にとっても、自分にとっても。