「そう思っても良いけど……だからさ……」



顔を近付けて来ていきなりのアップに、あたしは一歩下がる。



「な何?」



「僕の事口説いてよ。そしたら今日は、一つだけ言うこと聞いてあげる」



「あたしが?」



「そう……だけど、イマイチだったら分かってるよね?」



そう言ってニヤリと笑みを浮かべた。



何?分かってるよね?って、あたしなんかされるの?!