目の前にいるのは、涙をこぼす美香子。美香子は片手をあげたまま、私を涙でいっぱいのひとみで見ていた。







「み、美香子………??」











「私が可哀想だから??私の気持ち知って、後ろめたくなって…。だから、別れたんでしょ!!??」









私はうつむいたまま答えた。















「そうだよ。」




















パンッ











乾いた音が屋上に鳴り響いた。