純粋で優しい子
私はフッと笑うと男の子の目線に合わせるため座った
「私は闇が好きなんだ
闇は
落ち着かせてくれる
1人にしてくれる
時に相手の本当の姿を見せてくれる
だから好きなんだ
でも闇は恐くてならない時もある
同じ闇でも違う闇がある
自然に作り出された闇
人間の醜い思いで作り出された闇
この闇は同じ闇であって同じではないんだ」
男の子はただ黙って話を聞いていた
〔お姉ちゃんが恐れる闇は人間の醜い思いの方だよね?〕
「うん」
〔お姉ちゃん何でそんな悲しい顔をするの?〕
「青い空を光を嫌いになってしまった自分が今ここにいるから」
〔光が嫌いなの?〕
男の子は目を見開かせる
「闇と同じ短所と長所がある
でも闇と比べれば嫌いだ」
〔何で?〕
「それは…[カタッ]!!誰だ!!」
私は音のしたほうに振り向く
そこには
「あーあ見つかっちゃった♪」
「お前…」
そこには男の子はもういなくて
私と
Qクラスの奴だけだった