ふざけるな








ふざけるな!!






龍「っ」



私は感情に任せて龍也を壁に叩きつけた



「ふざけるな」




自分でもビックリするくらい低い声だった思う



龍「ハッただ連絡が出来ないようにしただけだ
危害は加えてない」



「それでも恐怖を与えた!!
室長達は関係ないだろ!!」









許せなかった











いや悲しかったのかもしれない




どちらにしろ私は龍也にそんな事をしてほしくなかったんだ






龍也から一歩下がると言葉を続けた



「龍也…自分の手を汚すことはやめろ
過去にとらわれるな」





そうだ忘れろ



忘れろ





龍「とらわれるな?
ふざけるな!!
あれを忘れろって言うほうが可笑しいだろ!!
お前だってアイツに戻ってきてほしいくせに!!」




「うるさい!!」




龍「!!……」




「当たり前だろ
戻ってきてほしいに決まってる!!
…………でも
どんなに悲しくったって
どんなに辛くたって
どんなに願ったって

消えた命は二度と戻ってこない
それは私達が一番知ってることだろ」




龍「……」





最後は私に言い聞かせて言ったような気がした