「あ、やばい!あたし6時から約束あるんだった!」

「柳ー、それ確実間に合わないだろー」

「ほっといてよー、朋久先生!あ、じゃあ秋葉先輩、またね!」


柳はだーっと散らばらせていた中身を鞄に無理やり詰め込んで、わたわたと部室を出て行った。

まるで豆大風だ。


「って、気になること言い逃げしてんじゃねっつの!」

なんだ、とーこちゃんの噂って。