「あたしは、自分がしたいことしてるだけですから」 さも当然のようにそう言える、柳は強いな思う。 俺には、少し眩しい。 学校のとーこちゃんが穏やかな春だとすれば、柳は真夏の太陽だ。 「秋葉先輩。もし夏の写真決まってないんだったら、あたし撮ってくれませんか」 「柳を?」 「はい。あたし秋葉先輩の写真、すごく好きなんです。 前言いましたよね。あたし先輩の去年の夏のコンクールの写真見て、写真部入ろうって決めたんです」